秘すれば花なり…?

紫陽花が早々と色づいてきましたね

 

こんにちは、ひだまりかんばやしです
五月雨からの、五月晴れ!
よく眠れるこの頃です

(´-`).。oO
 

以前、
という記事を書きました

 

秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず。

 

続きをと予告しました、この一文

 

ビジネス書や教育論などでも
頻繁に取り上げられていますね

 

なので、風姿花伝・能・世阿弥について
興味深く説明しているサイトを
いくつかピックアップしてみました

 

 
 

 
 

11歳から舞台に立ち、美男子ともてはやされ

 

22歳ごろに、師である父を亡くして跡を継ぎ

 

81歳で亡くなるまでに

 

政治や世の中の状況に右往左往されながら

 

「そもそも、藝能とは、諸人の心を和らげて、上下の感をなさん事、壽福増長の基、遐齢・延年の法なるべし。極めては、諸道悉く、壽福増長ならん。」

 

【訳】
そもそも、芸能とはあらゆる人々の心を豊かにし、あらゆる階層の観客に同じ感動を生み出させるのである。

 

そして、それが、長寿と幸せを増大する基となり、長寿の方策となるのである。

 

究極的には、あらゆる芸道はすべて、
寿福延長を達成させるものであろう、
とも言われている。

 

 

このコンセプトを貫き
与えられたものに慢心せずに

 

能という風を
父、観阿弥から引継ぎ

 

花を志し、精進し続けた
お臍の座ったひと
世阿弥さん

 

風姿花伝は
その間20年くらいかけて
増補・改定し
推敲されづつけたのでした

 

秘すれば花なり

 

その言葉とおりに
明治に入るまで
一般には非公開でした

 

複雑なことは
実はとてもシンプルで

 

だからこそ

 

秘せずば花なるべからず。

 

と、なったのでしょうかね

 

この道を極め終りて見れば、花とて別にはなきものなり。
奥義を極めて、萬づに珍しき理を我と知るならでは、花はあるべからず。
経にいはく、「善悪不二、邪正一如」とあり。
本来より、よき・あしきとは、何をもて定むべきや。ただ、時によりて、用足る物をばよき物とし、用足らぬをあしき物とす。この風体の品々も、当世の数人、所々に亙りて、その時の遍ねき好みによりて取り出だす風体、これ、用足るための花なるべし。此処に、この風体を玩ば、彼所に、また余の風体を賞玩す。これ、人々心々の花なり。いづれを誠にせんや。

 

【訳】
この道を極めた今考えてみると、花とは特別なものではない。

 

奥義を極め、万の珍しいものの理を悟らなければ、花は得られない。

 

経に曰く、
「善悪は分けられるものではなく、邪と正は表裏一体」
とある。

 

本来、善悪とは何をもって定められるというのか。
ただ、その時々に足りるものを善しとし、足りないものを悪しとするだけだ。

 

能楽の風体は一つだけではなく、
様々な土地や時代を生きる人々、
それぞれの好みに合わせて種々の風体を用いる。

 

それこそが、用に足る花だ。
ある場所ではある風体が楽しまれ、
別の場所では別の風体が称賛される。

 

これこそ、人々心々の花であり、
果たしてどれか一つを誠と言えるだろうか。

 

「風姿花伝 / 最終章:花伝第七 別紙口伝 – 真の花」抜粋引用

 

激しく同意です
最近とても実感すること

 

善悪不二、邪正一如

 

【訳】
邪と正は一つの心から出て、邪となり正となるのだから、本来は同一のものであるということ
コトバンクより引用

 

生きると死ぬは、一つ
健康と病気も、一つ
善と悪も、一つ

 

どれも肯定してあげて
はじめて完成形
たとえ賛成でないとしても

 

陰陽一体

 

否定してしまえば
ずっと未完のまま、苦しいまま

 

正義の対義語が
愛だともいわれる所以でしょうか

 

古今東西
その簡潔な答えにたどり着くには

 

誰しもに、それぞれに必要なだけの
時間と道が
出会いがあるのでしょうか

 

あなたはまだ本当にお若い。

 

すべての物事の始まる前にいらっしゃるのですから、
私はできるだけあなたにお願いしておきたいのです。

 

あなたの心の中の未解決のものすべてに対して
忍耐を持たれることを。

 

そうして「問い自身」を、たとえば閉ざされた部屋のように、
あるいは非常に未知な言語で書かれた書物のように、愛されることを。

 

今すぐ答えを捜さないでください。

 

あなたはまだそれを自ら生きておいでにならないのだから、今与えられることはないのです。

 

すべてを生きるということこそ、しかし大切なのです。

 

今あなたは問いを「生きて」ください。

 

そうすれば、おそらくあなたは次第に、それと気づくことなく、ある遥かな日に、答えの中へ生きて行かれることになりましょう。

 

若き詩人への手紙 / リルケ

 
 
選択肢はいつも託されているのだから
 
つまるところは
自分の心持次第かな
なんて
 
心と体を
ゆるゆると
ただただ柔軟に
 
それだけで、穏やかに幸せでいられる気がしますねー
 
まだまだ道半ば途中ですが
 
(´ー`)

2023年05月15日 | Posted in | タグ: , , , , , , , , , Comments Closed 

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